ラバコンか?コイルか? その前に

始めて来られたお客様のミニです。走行は3万K/m台です。ワイドトレッドのミニは、特にハブB/g回りには気を使った方が良いですよ。一見、程度が良さそうな40Th 高年式 ひと回りしている間にも、足回りから数々の異音が。四輪を上げてみると、左右のハブはガタガタ・ガリガリ

左側はガタが大きいためにハブを外す。アウタージョイントは助かっていましたが、ハブB/gが怪しい。ボールジョイントはガタガタ。

右側です。ガリガリ音でハブがすぐ外れないので、ドライブシャフトごと抜きます。

ラックブーツもパックリ切れていて、要交換です。ステアリングラックにもガタが出ていた。

右側はドライブシャフトごと引き抜くと、インナージョイントが奥に見えます。

アウタージョイントにハブベアリングが焼きついてしまっています。

ハブをきれいに掃除し、ボールジョイントシム調整。左右ともスイベルハブは助かっていますので、まだマシだと思います。放っておくとハブまでダメになってしまうこともあります。

右側のハブはO/Hが済んだところです。以前、右側はバラスことができず諦めた形跡があります。

左側はO/Hした形跡がありましたが、インナースペーサーを入れ忘れたのか入っていませんでした。

中央がインナースペーサーです。右がアウターシール。左側は純正のインナーシールです。左側のハブB/gは使えそうです。

不足していたインナースペーサーです。インナースペーサーは滅多に使うことはありませんが、何があるか分からないので2枚は在庫しています。

右側ドライブシャフトです。きれいに洗って、もちろん再使用します。

B/gが焼きついてしまっているアウタージョイントです。

外しても段付きや削れが傷になっていますので、気持ち悪いので新品にしました。

左ハブはB/gは再使用し、ボールジョイントシム調整を済ませ、インナー側は純正のシールで組み

アウター側は、外側が金属で出来ているシールを使います。

これが、そのハブシールです。丈夫で長持ちします。

右側のハブ回りは組み付け完了です。エンドを切ってあるのは、まだラックB/Sを替えるためです。

続いてロアーム・テンションロットB/Sの交換です。

右側も同じく、B/S類の交換です。

左側です。ラックブーツ・ステアリングラックB/S等の交換も済みました。というわけで、足回りを点検整備することが大切です。乗り心地は、その次だと思います。


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