フロントガラスの下に腐食発見!バンパーを外したらボロボロ? 1999年式

O氏はミニ2台目。前のミニは1000のA/Tを永く乗られていた方ですが、もうすぐ生産中止になるということで、99年に新車でクーパー1.3i A/Tをご購入。

両ドアーの腐りは、以前鈑金を済ませたが、またまたフロントガラスの下側に腐りが出てきたということでFガラスを外してみると、シールテープの下で腐りが進行していた。ゴムの下にプツプツと出てきた時は、ゴムを外すとこのように腐っていることが多いから早めの修理が大切。

シールテープが下まで貼ってあるのは最終モデルの特徴か。テープをはがしてアップで見ると、合せのパネルの中から腐りが進行している。ここは部分的に切り継ぎを行う。

あなたのミニも、リヤバンパーの付根をよくご覧下さい。なんかブクブクと浮いている所がバンパーを付けたままでも見受けられたら、バンパーを外してみてください。

バンパーを外すと、その下はこんな具合に腐っていることが多いです。放っておくとトランクフロアーまで進行します。早めに鈑金してあげないと、どんどん広がります。

ルーフ回りも数ヶ所にこのようなサビが見受けられます。これはボディーを組んでいる段階でのスポット溶接の後処理が手抜きになっている証拠です。
高年式に多いのはコストダウンと手抜きのせいです。ルーフの回りの黒いモールとサイドステップの黒いゴムのようなモールは必ず外してワックスをかけて、いつも乾かしてあげてください。ルーフモールもサイドのステップモールも、付けっぱなしだと必ず中がボロボロになります。高年式はサビが出たら早めにコツコツと修理しながら乗ることが大切です。95y〜特に、97y以降は腐りやすく94年までの1000や1.3・1.3iは腐りにくいといえます。もちろん、保管や手入れで全然違いますが。

フロントバンパーを外したら、フォグ穴の回り・バンパーで押しつぶされた部分にサビが少々。上から見ると大したことはないように見えるが、ところがどっこい。

バンパーリブを下から写したところです。日頃、点検をやっているミニは、下からすみからすみまで見ますので、こういう部分はすぐに目に入ります。前回のロイヤルチェックの時に、そろそろバンパーリブが前後とも腐りが進行してきたので、とお知らせしておりましたので、今回の修理となったわけです。
これは、ちょうどオルタネーターとラジエターの中間の下から見たところです。

下側が所々このように腐ってますので、鈑金で修理することに。

一見、なにもしてないノーマルのミニですが、オーナーの愛情が見えない所に注がれております。

戻ってきたBRGクーパー99y 各部のサビや腐りの部分修理をしました。メーターやウッドパネル・コラムカバーを外しての鈑金です。裏側まで腐っていたので、小さな腐りでしたが徹底的に行いました。

バンパーリブ回りも、きちんと鈑金されています。今回はバンパーのリブ・サイドステップ・フォグ穴・小さなサビを修理しました。

下から見ると、バッチリシーリングも施してあるので、石ハネのキズでサビ出すことがないように作業が施されている。

リヤのバンパーリブも切り継ぎ鈑金とペイントを施してある。バックフォグは、ステイがボロボロだったので新しいものをサービスで交換しておきました。

ルーフ回りもサビ取り・防食・シーリングをバッチリ済ませ、OEWでペイントしました。

MKI時代の本当のOEWでルーフペイント。OEWとレーシンググリーンの境目も完璧にやり直しました。

ウッドパネル・メーター・クラッシュパット純正を取り付けて、ガラス回りは完了。

ゴムは元の物を使い、メッキモールは新しくしました。

リヤバンパーも取り付けられ

ルーフペイントと新車オプションのルーフ白は、ルーフモールでごまかしているといってもいいくらいマスキングが手抜きで、グリーンのボディーに白がバリバリに色付きしていますが、今回ついでにルーフ回りも鈑金してレーシンググリーンでペイント。

腐りかけていたステップもピカピカにペイント。もうモールは付けずに、いつも乾かしていて欲しい。

バックフォグも交換しました。


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