ローバーミニクーパー 2000yモデルもボディーフルレストアの時代に

No.1

2009年12月
それは、点検の時にトランクの腐りがいよいよヤバイ、ということから始まりました。

トランクフロアーのスペアータイヤの後側がボロボロに穴が空き

突っつくとポロポロ割れ落ちてしまいました。

オーナー様と協議の末、レストアすることになりました。購入当時、本当は赤が欲しかったのにもうグリーンしか残っていなかったから買ったけど、せっかくなのでタータンレッドにしたいということでスタート。
ワンオーナー、なんと!実走行7,400K/m、乗らなさ過ぎて錆びてしまった様子。
もう1台買ったつもりのレストアスタートです。
ルーフ回りは、黒いモールを付けたままだった期間が長かったのか、あちらこちらに腐りが。

今はあまり乗らないけど、将来は末永くこのミニに乗りたいとオーナー。愛情も感じながら、じっくり見させていただくことに。

左右のステップも、ゴムモールを付けたままの期間が長かったからかサビが進行しています。

ドアーのウェザーストリップをはがし取ると、左右とも下のほうは腐りが進行中。

左側のライトの下だけ腐っているのも不思議ですが

錆びていない右フェンダーの付根がなんだかとても怪しい。ラインとシーリングのはがれが目立つ。

ピラーモールも中から腐りが出始めていて

ガラスを外してみると、中はかなり腐ってしまっていた。外だけやっても中からまた腐ってくる年式です。

バンパーを外せばリブはボロボロ。すべて交換するところなので、気にしない気にしない。

リヤスカートもボロボロになりかけていた。ここも同じく取り去り、交換します。

とりあえずばらし始め、じっくりとボディー状態を見極めます。

ドアも隠れている部分は腐り出していたが、ドアーパネルは防食の処理が施されていて、以外にドアー全体の腐りは少ない。

右フェンダーがやけに膨らんで付いているように見える。怪しげなシーリングをはがしてみると、もうサビが見えてきました。一部に穴も。カウルパネルとフェンダーの付け方やラインもおかしいので、これはちょっと難しくなってきたかな。フロントパネルの裏側は、本来、スポット熔接で止めるべき所が無熔接。
フロントパネルと右フェンダーは交換していたことが判明。

フロントパネルも怪しげなシーリングが施され、バンパー取り付け部は裏・表ともに錆びている。
鈑金塗装を受けてくれたのは、千葉県のブランズハッチさん。「フロントパネルは両フェンダーとも外して、ボディーの修正からやんなきゃダメだな。」という答えが返ってきた。


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